最近では保険診療でも白い歯が入るようになってきましたが,まだまだ銀の詰め物や銀歯が多いように感じます。銀歯のやり変えモニター様からもかなりの頻度で聞かれます。「なんで銀歯って虫歯になりやすいの?」
しっかりお答えさせて頂きます。
なぜ銀歯はよくないと言われる?
左が処置前,右が銀歯を外したところです。しっかり銀歯で封鎖されていれば中がこんなに黒くなることはないと思います。ここに金属の特性があります
金属の特性
- イオン化してしまう(唾液に溶け出します)
- 温度によって膨張・収縮します
- 歯と物質性質が違いすぎる 歯とくっつかないし,硬すぎる
除去した銀歯の裏側です。黒くなっている周囲は隙間があり唾液によって汚染されて溶け出している可能性があります。
セラミックは100点満点?
白い材料の代表格!セラミックは金属に比べ優れているのでしょうか?
結論:金属より優れていると思います。ただセラミックも薄いと割れてしまうため,100点満点ではないです。が金属よりは汚れもつきにくく,膨張・収縮がないため良いと思います。
*こちらのセラミックの詰め物はサンプルです。上の方のセラミックではありません。
監修者情報
歯科医師 井沢一樹
国立鹿児島大学歯学部 首席卒業
名古屋大学医学部附属病院 歯科口腔外科
聖霊病院 歯科口腔外科
湘南歯科クリニック 心斎橋院 名古屋院
ひめみやさくら歯科矯正歯科