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削らないラミネートベニア
一般的にラミネートベニアというと歯の表面を0.5〜1.5mmほど削り歯に厚みが出ないようにして作る薄いセラミックをいいいます。削らないラミネートベニアは歯を全く削らないため,ご自身の歯質を温存しながらお悩みを改善できる方法です。
削らないラミネートベニアのメリット
- 歯を全く削らないので歯に優しい
- 期間が短い
- ダウンタイムなし
- やり変えが比較的簡単
削らないラミネートベニアのデメリット
- 削らないため,歯並びや歯の大きさによってはベニアの厚み分だけもっこり感が出ることかあります
- 接着面積が表面だけなので比較的取れやすい
- 歯とベニアの境目が出来やすい
- 素材によっては割れやすい
削らないラミネートベニアによる「すきっ歯」治療の実際
レントゲン・CTで現状の確認をご家族と一緒に行う
10代男性 お母様と一緒にご来院 先天的に歯が小さく,また大人の歯も足りない状態です。レントゲンを見てみますと大人の歯が足りない,無いことがわかります。
主訴:すきっ歯を改善したい。1年半で全てを終えたい
現状:大人の歯がなくまた小さい歯もあります。また歯も小さく上と下の顎の大きさから見ても,矯正だけ,被せ物だけで改善するのは難しいです。本来なら矯正を行いますが,予め補綴(ほてつ)治療(セラミックやインプラント)を予定として組み込み補綴をする前提で矯正治療が必要です。ただそれは1年半で終わらせる事は困難かと思います。
改善策:時間が決まっているため,カモフラージュ治療として削らないラミネートベニアをご提案
シミュレーションでイメージを掴む
レジンである程度の形をお見せしています。イメージがなかなかつきにくい方にはおすすめの方法ですダイレクトボンディングですと,ここで終了です。
*レジンでお作りする為経年劣化し着色や破折することがあります
しっかり硬くより見栄えが良いものをご希望のため,こちらはあくまで参考にお作りさせて頂き改めて精密な方取りを行なっていきます。
治療の結果削らないラミネートベニア
精密な型取りから約2週間後実際にお口にセットします。ラミネートベニアは薄く土台の色味を拾うため,セメントの色にも注意が必要です。こちらはA1というお色味のセメントで接着しています。とても自然な感じでお作りできご家族ともに喜んでくださいました。
監修者情報
歯科医師 井沢一樹
国立鹿児島大学歯学部 首席卒業
名古屋大学医学部附属病院 歯科口腔外科
聖霊病院歯科口腔外科
湘南歯科クリニック心斎橋院 名古屋院
ひめみやさくら歯科矯正歯科 開院