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すきっ歯の治療法
すきっ歯は専門的には空隙歯列(くうげきしれつ)と呼びます。こうなってしまう原因は実はとても沢山あります。例えば、幼少期の指しゃぶりの癖、先天的に歯が小さい・少ない、顎の骨の過成長、過剰な歯が顎の骨の中に埋まっているなどなど、まだまだ沢山あります。このように原因はとてもたくさんありますので、お一人お一人に合わせた治療法が提案できる歯科医師選びが大切です。
ダイレクトボンディング(レジン充填空隙閉鎖法)
こちらはレジンという樹脂でお治療する方法になります。歯と歯の間に樹脂を歯のように形を作りながら隙間を埋めル方法です。
ダイレクトボンディングのメリット
- 即日にできることが多いため、簡便で費用もお手軽なことです。
ダイレクトボンディングのデメリット
- デメリットは樹脂で修復するため、外れることがあります。
- わずかに吸水するため、変色や劣化が起こりやす修復材料になります。
ラミネートベニア
薄いセラミックやジルコニア(0.3mm〜1.3mm)を用いて歯の表面に貼り付けていく方法です。歯の表面を少し削って歯に厚み出さないようにする「削るラミネートベニア」歯を一切削らずに歯の表面にセラミックを貼る「削らないラミネートベニア」があります。
ラミネートベニアのメリット
- 歯を削る量がとても少ない、あるいは削らないで綺麗な歯を手に入れることができます。
- 治療期間が1ヶ月前後と比較的短めです。
- 費用もセラミック矯正と比較してややお手軽なことが多いです。
ラミネートベニアのデメリット
- 噛み合わせによってはできない場合があります。
- 取れたり割れたりすることがあります。
- 薄いので元々の歯の色味が影響することがあります。
マウスピース矯正
代表的な矯正システムがインビザラインです。その他にも、クリアコレクト、シュアスマイル、キレイライン、ASOアライナー、エンジェルアライナー(日本非承認2024.5.11現在)などたくさんあります。いずれもクリアなマウスピース型矯正装置です。
マウスピース矯正のメリット
- クリアな素材なので目立ちにくい
- 取り外せるため洗えて衛生的
- どのような歯並びにを目標としているか見ることができる
- ワイヤー矯正に比べて比較的早く矯正が終わる場合が多い
- 歯根吸収が起きにくいと言われている
マウスピース矯正のデメリット
- 1日あたり22時間ほどきちんと装着が必要
- 間食しにくい
- 装着中は基本水のみの摂取
- 追加アライナーが必要になることが多い(当初の期間より長くなる)
- 歯が思うように動かない場合ワイヤーを併用または切り替えが必要になる
セラミック矯正
歯を削ったり、抜いたりして綺麗な歯並びに作ったセラミックを被せる治療法です。セラミック矯正という言葉は造語で本来の矯正とは違うので注が必要です。専門的にはセラミック補綴(ほてつ)治療と言います。
セラミック矯正のメリット
- 短期間で理想に近い歯の色・形や歯並びを手に入れることができます。口腔内の状況により1〜6ヶ月位です。最短は3週間ほどです。
セラミック矯正のデメリット
- 歯を削るため歯科医師の腕でどれだけ歯が残せるか決まる。つまり予後が違ってきます。
- 神経をとる場合がある 神経を温存できなかった場合、歯の根の先に感染を起こし最悪抜歯となることがあります。
- 抜歯をする場合がある 抜歯をした場合ほとんどのケースで連結してセラミックを作る必要があります。
- セラミックが欠ける・割れることがある 連結の場合全てやりなおす必要があります。
- 歯茎の状態・歯の状態によっては、やりかえる必要が出てくる場合があります。
監修者情報
歯科医師 井沢一樹
国立鹿児島大学歯学部 首席卒業
名古屋大学医学部附属 歯科口腔外科
聖霊病院歯科口腔外科
湘南歯科クリニック 心斎橋院 名古屋院
ひめみやさくら歯科矯正歯科 開院