バッカルファットとは?
頬には、浅い層にある脂肪と深い層にある脂肪の2種類が存在しています。浅い層にあるのはいわゆる皮下脂肪で、美容外科では脂肪溶解注射や脂肪吸引といった方法で取り除くことが可能です。
一方、バッカルファットは頬の深い層にあることから、そうした簡易的な処置では除去できません。当院では、お口の中から0.5cm程度の穴を開けてバッカルファットを外科的に除去します。傷口がお口の中にあるので抜糸は必要なく、腫れや内出血が出にくくダウンタイムも少ないのが特徴です。
こんな症状はありませんか?
• ほうれい線
• マリオネットライン
• ブルドッグ顔
• 顔が全体的に丸い
• 頬の内側を噛むことが多い
こうした症状は、バッカルファットを除去することで改善できる場合があります。長年のコンプレックスだった口元のたるみや老け顔をなおしたいという方は、お気軽にひめみやさくら歯科矯正歯科までご相談ください。
バッカルファットはどんな治療?
バッカルファットは、頬の深層に位置している脂肪なので、口腔外ではなく口腔内からアプローチします。具体的には、頬の内側にある頬粘膜を1cm程度メスで切開して、バッカルファットを引き出します。とてもシンプルな手術なので、重要な血管や神経を損傷したりするリスクは少ないです。
また、切開した部分は自然に溶ける糸で縫合することから、抜糸をする必要もありません。手術によって生じた傷跡は、数週間程度で自然治癒します。メイクや洗顔は手術当日から行うことが可能です。当院では、さらに高い小顔効果を求める方に、ボトックスの併用をおすすめしております。
バッカルファットのメリットとデメリット
メリット
• 口元のシワやたるみが改善される
• フェイスラインがきれいになる
• 下顔面がリフトアップされる
• 手術による傷跡が残らない
デメリット
• 手術から数日間は腫れや痛みが出る
• 頬がこけてしまうことがある
• 保険が適用されない
バッカルファットの治療の流れ
カウンセリング・診察
バッカルファットの治療についてご説明します。治療に関して疑問や不安があればお尋ねください。頬のたるみの状態を診察した上で、どのような治療が適しているのかをアドバイスいたします。
治療計画の立案・説明
バッカルファットの治療計画を立てて、その内容をご説明します。疑問や不安に感じる点があれば遠慮なくお尋ねください。
麻酔処置
口腔内の施術部位に局所麻酔を施します。
手術
頬粘膜を1cm程度メスで切開して、バッカルファットを引き出し、切除します。
抜糸
通常の縫合糸を使った場合は、手術から1週間程度経過してから抜糸を行います。
施術に伴う注意点について
- 手術当日は口元のメイクせずにご来院ください
- 手術後20分程度はダウンタイムを抑えるために患部を圧迫します
- 手術による痛みや腫れは1週間前後で落ち着きます
- ケースによっては内出血で青タンができることがあります
- 手術から2~3日は患部を刺激する飲み物・食べ物は避けてください
- 頬のマッサージは手術から1ヵ月程度は控えてください
- 施術部位に血の塊ができることがありますが、2~3ヵ月程度で消失します
バッカルファットに関するよくある質問
Q.手術後は必ず腫れますか? | A.腫れる人は全体の6割程度で、4割の人はほとんど症状が現れません。強く腫れる人は1割程度です。 |
Q.傷跡や腫れ、アザは目立ちますか? | A.口腔内からのアプローチとなるため、基本的には目立ちません。当院ではとくに腫れを抑える方法で手術することから、傷跡やアザが目立つようなことはほとんどありません。 |
Q.バッカルファットは後戻りしますか? | A.治療後に暴飲暴食などを行い、体重が極端に増加しない限り、顕著な後戻りは起こりません。バッカルファットの治療後は以前よりも脂肪がつきにくい状態となっています。 |
Q.手術後に気を付けた方が良いことはありますか? | A.傷口を刺激しないよう努めてください。歯磨きは普段通りに行っていただきますが、傷口付近のブラッシングは避けて、マウスウォッシュを併用するなどして、口腔衛生状態を良好に保つようにしましょう。 |