歯とセラミック両方にくっつけるボンド
歯とセラミックは全く違う物質です。想像してみてください。小学生の頃に使ったボンドと言えばガンプラのセメダインか木工用ボンドですね。木工用ボンドは木には有効ですがプラスチックに接着しないですよね。それくらい歯とセラミックは違うものなのです。ではどんなものでくっつけているのでしょうか?
歯科用セメントはすごい!
歯とセラミックをくっつけるには歯科用のセメントを使います。代表的なものはレジン系セメント(樹脂系のセメント)やバイオセラミック系セメントです。当院ではこの2種類を使います。(当院にあるのはリライエックスとセラミアです)
どう凄いかというと先にお伝えした歯とセラミックをくっつけることが出来るからです。しかもそのくっつけている隙間というか厚さは数十μm(1マイクロメートルは1000分の1ミリ)
そんなすごいセメントでも問題が・・
広く使用されているがレジン系セメントです。色も多くあり、金属や歯、オールセラミック、ジルコニアにも有効です。しかし、まれにアレルギーを持つ方がいらっしゃいます。このレジンはもともとそんなに体(歯茎など歯周組織)と相性が良くありません。なのでセラミック治療後に歯茎が赤く腫れてなおらない場合このレジン系セメントが良くない場合があります
レジンアレルギーでも大丈夫!
当院ではバイオセラミック系セメントのセラミアをアレルギーがある方や知覚過敏が強い方用にこのセメントを使用します。このセラミアはレジン系ではないのでアレルギーの心配はありません。また知覚過敏に対しても経験上かなり有効です。レジン系のセメントはセラミック治療後の知覚過敏には無効です。
でも、、万能ではないセラミア。。
かなり優秀なセラミアですが、使用経験上レジン系セメントより少し接着力が劣る印象です。つまりセラミックが脱離する可能性が少し高め。またセメント自体の色がかなり白いので、天然歯様に作ったオールセラミックには使用しにくいという弱点があります。
当院ではセラミックを専門的にお治療してきた経験から使用を分けています。アレルギーが心配な方などは当院にご相談ください。