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セラミック治療して歯は綺麗になったけど。。。。
セラミック治療やセラミック矯正後に様々なご相談を頂きます。その中にはセラミック自体やりかえる必要があるもの、そうでないものがあります。どういったご相談が多いか今回は4つご紹介していきたいと思います。
このうち1つでも当てはまれば,できるだけ早く担当医・担当クリニック様にご相談をお勧めいたします。もちろん何かのご事情で担当医やクリニックに行けない場合などは当院にご相談ください。
①口臭がひどくなった
A. セラミックと土台の歯に隙間がある
B. 本留めのセメントが歯茎の中に残っている
C. 土台とセラミックの位置が歯茎の中に深い位置で設計されている
D. 連結してあり清掃が難しい場合など、清掃性に問題がある場合が多いです。基本的には清掃性が悪くなっていて、清掃を頑張っ ても汚れが除去できない場合(特に隙間がある場合など)は、やりかえる必要があります。
②セラミックの周りの歯茎だけ赤く腫れている
レッドバンドと呼ばれる状態です。上記の様にいくら清掃しても帯状の赤みが引かない場合は、レッドバンドと診断できます。やはり理由は、セラミックと土台の歯に隙間がある・セメントが残っている場合等もありますが、以下のことが多いです。
A. セラミックの際が歯茎の中深く、顎の骨に近い
B. セラミック縁の形がレスカウンターという状態で、歯茎と調和しない
C. セラミックの接着に使った材料にアレルギーの可能性がある
レッドバンドはセラミックをやりかえるだけではまず良くなりません。【やり変え➕セラミック自体の立ち上がりを変える➕骨の位置を下げる処置】が必要になります。また仮歯の状態から歯茎を落ち着かせる必要があり、数ヶ月必要になることもあります。
③歯茎の上に白や赤いニキビ様のおできができている
サイナストラクト(フィステル)と呼ばれる状態です。神経治療の失敗です。セラミック矯正時に神経を抜いたのであればやり直しを担当医にしてもらうのが良いですが、しっかりした洗浄ときっちりした空間の閉鎖ができないと全く良くなりません。ちゃんとやれば1回で違和感や痛みが無くなることかがほとんどです。臼歯の場合はラバーダムが必須です。また神経の部屋が未処置である事も、しばしばありますので裸眼で処置をしている先生のところではお勧めしません。
神経治療のやり直しは再根管治療と言われ、治療の成功率が極端に低くなります。また保険で済まそうとしても時間が無さすぎて結局うまくいきませんので、保険治療で済ませようとすることも強くお勧めしません。
それだけ難易度が高く、精密な処置が求められます。しっかり担当医や担当クリニックと相談して下さい。